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加藤浩子の「街歩き、オペラ歩き」

バッハとイタリア・オペラをテーマに、執筆、講演、音楽ツアーの企画など多彩に活動する加藤浩子さんのコラム。クラシックナビ連載。

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加藤浩子の「街歩き、オペラ歩き」

マナーハウス・オペラの快楽~グラインドボーン音楽祭

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グラインドボーン音楽祭会場
グラインドボーン音楽祭会場

 オペラを目的に旅をする場合、いくつかのパターンがあるように思う。ひとつめのパターンは、「公演」が目的となるパターン。見たい演目(好きな演目、なかなか上演がない演目、初演ものなど)、あるいは話題の歌手や指揮者、演出家が出る公演を目当てにスケジュールを組むパターンだ。もうひとつのパターンは、劇場、あるいはフェスティバルへ行くこと自体が目的になる場合。ワーグナーのオペラだけを上演する「バイロイト音楽祭」などは、「一度は行ってみたい」音楽祭の筆頭だろう。またスカラ座のような有名なオペラハウスが、「一度は行ってみたい」リストのトップを占めるのは当然だ。

 バイロイトやスカラ座ほど有名ではなくとも、「行ってみたい」という声をきく音楽祭や劇場はいろいろあるし、また「行ってよかった」と言われる劇場や音楽祭も少なくない。イギリスならではのマナーハウス(貴族の城館)を会場に開催されるグラインドボーン音楽祭は、「行ってみたい」かつ、「行ってよかった」という声をよくきく音楽祭である。グラインドボーンでは、「ここでしかできない」体験ができるのだ。もちろん、どの音…

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