アイヌ民族遺骨

31日、在独日本大使館で返還式

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アイヌ民族の遺骨を収集した当時のベルリン大学教授が描いた頭骨のスケッチのコピー=ベルリンで2016年7月6日、中西啓介撮影
アイヌ民族の遺骨を収集した当時のベルリン大学教授が描いた頭骨のスケッチのコピー=ベルリンで2016年7月6日、中西啓介撮影

 【ベルリン中西啓介】北海道で盗掘されドイツに渡ったアイヌ民族の遺骨について、日本政府は31日、ベルリンの在独日本大使館で返還式を行う。国連の「先住民族の権利に関する宣言」に基づき、外交ルートを通じてアイヌの遺骨返還が行われるのは初めて。アイヌ民族の尊厳回復に向けて国際的な取り組みをアピールする場になる。

 返還式には、収蔵団体の「ベルリン人類学民族学先史学協会」(BGAEU)のアレクサンダー・パショス代表、内閣官房アイヌ総合政策室の平井裕秀室長、北海道アイヌ協会の加藤忠理事長らが参加。この3者が遺骨返還の「証明書」となる文書に署名、日本政府に返還される。

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