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たしなみの文化考

/4 詩人・文芸評論家、倉橋健一さんの音楽鑑賞 仕事の糧が必需品に熟す

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自宅でクラシックを聴く倉橋健一さん。手前は愛用の『クラシック音楽鑑賞事典』=大阪府豊中市で、菅知美撮影
自宅でクラシックを聴く倉橋健一さん。手前は愛用の『クラシック音楽鑑賞事典』=大阪府豊中市で、菅知美撮影

 <くらしナビ・カルチャー>

クラシック事典が我が案内人 テープ流して向かう原稿用紙

 今年でデビューから60年になる詩人・文芸評論家の倉橋健一さん(83)。創作に没頭している間も、くつろいでいる時も、室内には大概クラシック音楽を流している。

 バロックから現代音楽まで幅広いが、「よく聴くのはショパンやベートーベンのピアノ曲やラベルの作品。心穏やかにしてくれる室内楽も比較的好きです」。レコード針を落としながらそう話す傍らに、ぼろぼろになるまでページがめくられた『クラシック音楽鑑賞事典』(神保〓一郎著、講談社学術文庫)があった。

 「詩作だけでは生活できなかった時代、企業の社史編纂(へんさん)や広報誌のインタビュー企画・執筆などで食いつないでいた。音楽の知識が必要になって聴き始めたようなもんで鑑賞歴も40年ほど。偉そうに言える代物じゃないんです」。照れ笑いを浮かべながら、「昔から音楽と体育に苦手意識があったのに今は趣味を尋ねられると、『クラシック音楽鑑賞』と答えているんだから不思議なものです」。鑑賞事典はそんなコンプレック…

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