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ベネズエラ

制憲議会発足へ 2日にも国会閉鎖

支持者を前にベネズエラ制憲議会選の「勝利宣言」を行うマドゥロ大統領(中央)=カラカスで2017年7月30日夜、ロイター

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 【カラカス朴鐘珠】南米ベネズエラで7月30日、憲法改正手続きに伴う制憲議会選(定数545)が投開票された。最終結果は明らかになっていないが、国会で多数を占める野党は候補者を立てず棄権しており、与党が議席を独占する見通し。反米左派のマドゥロ政権は近く制憲議会を発足させ、国会の権限を奪う姿勢を表明。野党デモが激化する可能性もある。

 選挙管理委員会によると、投票率は41.53%。有権者約809万人が「信任票」を投じた格好だ。選挙速報によると、マドゥロ大統領夫人のシリア氏や与党重鎮のカベジョ元国会議長らが当選した。

 マドゥロ氏は30日深夜に首都カラカスで支持者を前に演説し「国会による妨害工作もこれまでだ」と勝利宣言。早ければ2日にも制憲議会を発足させ、国会を閉鎖する意向を示した。与党幹部によると、選挙結果確定後、72時間以内に制憲議会を発足し、まず国会の立法権を剥奪して制憲議会に付与する手続きに入るという。

 一方、野党指導者のカプリレス氏は800万人以上が投票したとする選管発表に疑念を示し、「不正なプロセスは受け入れ難い」として、デモを強化するよう呼び掛けた。

 投票直前の世論調査では国民の72%が制憲議会の設置に反対で、「投票に前向き」との回答は25%にとどまった。英ガーディアン紙は、地元世論調査機関などの調査では投票者は360万人程度で、投票率は20%を下回るとの分析を報じた。

 こうした事態を受け、ロイター通信によると、欧州連合(EU)の欧州議会のアントニオ・タヤーニ議長は31日、「投票結果を認めることはできない。ベネズエラ国民の願いは政権交代だ。すぐに選挙を実施すべきだ」と非難した。また、スペインやカナダも選挙を強行したマドゥロ政権を批判した。米国はベネズエラの主要産業である石油分野で制裁を検討している。

 制憲議会発足を巡っては、コロンビア、ペルー、アルゼンチンなどが選挙に先立ち承認しない立場を表明。ブラジルとチリも正当性に疑義を呈していた。

4月以降125人死亡

 【カラカス朴鐘珠】ベネズエラでは反政府デモが始まった4月1日以降、治安部隊との衝突で少なくとも125人が死亡、約2000人が負傷した。マドゥロ政権の強権的な取り締まりに対する各国の批判の声は強まっており、今後政権がどのような対応を取るか注目される。

 30日、全土で反政府デモが起こり、治安部隊との衝突で少なくとも計10人が死亡。コロンビアと国境を接する西部タチラ州では、13歳と17歳の若者がデモに参加中に銃撃され死亡。投票所に指定された高校を警備していた男性兵士も頭部を銃撃され死亡した。首都カラカス市内では、デモ隊が治安部隊に火炎びんを投げつけたりするなどして抗議し、政府側は治安部隊が催涙ガスで応戦するなどした。

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