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「不安あおる」整備トラブル相談急増

記者がガソリンスタンドで示された検査結果の紙(上)。バッテリーの状態は「NG」を指しているが、1カ月前の定期点検の結果用紙(下)には「良好」にチェックが付いていた。

 「交換しないと危険」と言われタイヤやオイルなどを交換したが、後でなじみのディーラーに相談したら「必要性は疑わしい」と言われた--。ガソリンスタンドでの自動車整備を巡る国民生活センターへの相談件数が、2013年ごろから急増し、15年以降は60~70件で推移していることが同センターへの取材で分かった。

 国民生活センターによると、ガソリンスタンドでの点検に伴う商品販売に関する相談は、12年ごろまでは年間数件にとどまっていたが、13年は50~60件に増え、15、16年は60~70件だった。安全に直結するバッテリーやタイヤに絡んだものが多く、運転に不慣れな人や、その車の所有者ではない人に対し、「危険だ」などと不安をあおりながら勧めるケースが目立つという。

 ガソリンスタンド業者などでつくる全国石油商業組合連合会によると、スタンドには顧客の車の整備状態をチェックする役割もあり、「ドライバー本人はタイヤに問題がないと思っていても、プロから見れば摩耗していることなどもある」と話す。相談件数の増加については「把握していない。個別のスタンドの問題と認識しているが、まずは情報収集をしたい」としている。

 センターの担当者は、「交換を勧められても即断せず、日ごろの点検で車両の状態を知っているディーラーなどに相談を。所有者自身も車の部品の交換時期や頻度をあらかじめ把握し、普段から自分で点検するように」と呼びかけている。

“疑わしい”部品交換を経験

 記者も今年5月、給油で立ち寄った関越自動車道のあるサービスエリアのガソリンスタンドで“疑わしい”部品交換を経験した。

 「高速(道路)なので安全確認します」と言われてボンネットを開けると、点検した男性従業員が「バッテリーがもうだめです」と交換を勧めてきた。点検結果を示す紙には、バッテリーの状態が最低ランクの「NG」で、「だいぶ弱っています。早めの交換を」と記されていた。

 交換費は計2万3000円。高額なので迷っていると、「いつ止まってもおかしくない状態」と迫られ、別の従業員も「何が問題なんですか? お金ですか?」と畳み掛けてきた。高速道路を走行中のトラブルは怖い。結局、交換した。後日、1カ月前に定期点検を受けていたことを思い出し、整備会社に確認すると、点検時は「良好」だったという。

 この整備会社によると、駐車中にライトをつけっぱなしにした▽急に夜間走行が増えた▽長期間使用していない--などの場合は点検1カ月後でも交換が必要になることがあるというが、記者の場合はいずれにも該当しなかった。【山本有紀】

ガソリンスタンドでのトラブルを避けるための注意点

・信頼できる整備業者やディーラーを見つけ、定期的に点検してもらう

・たまたま立ち寄ったガソリンスタンドで勧誘を受けた際はすぐに決断せず、整備業者などに相談する

・自動車の部品の交換時期や使用頻度をあらかじめ把握しておく

・普段からタイヤの空気圧やライトの点灯などを自分で点検する

 ※国民生活センターへの取材を基に作成

 <国民生活センターに寄せられた相談事例>

・タイヤの空気圧を測ると「ひびが入っていて、空気漏れしている。交換が必要」と言われた。その場で交換せず、後で整備工場で点検したら「必要ない」と言われた。

・高齢の父がタイヤやオイルの交換を勧められ、高額な料金を払った。2カ月前に車検を受けた業者に確認したら「必要とは思えない」と言われた。

・「バッテリーの残量が少ない」と言われ交換してもらったが、なじみの整備会社に確認したら「必要性は疑わしい」と言われた。

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