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戸籍は男だが「私は女性」刑務所の配慮要請

窃盗で実刑判決の被告 法務省と札幌地検に申し入れ書提出

 窃盗罪で実刑判決を受けた札幌市の性同一性障害(GID)の被告が1日までに、刑務所の処遇に配慮を求める申し入れ書を法務省と札幌地検に提出した。被告は戸籍上男性だが、女性として生活しており、身体検査での女性職員による対応や、女性ホルモン投与による治療の継続を要望している。

 法務省は2015年から、性別適合手術を受けていれば、戸籍を変更していなくても入浴や身体検査の際に同性の刑務官に対応させる措置を取っている。しかし、手術が睾丸(こうがん)摘出や豊胸などにとどまる場合は、各施設ごとの「可能な範囲」での対応となっている。

 被告は昨年、市内で万引きしたとして在宅起訴され、1審で懲役1年6月の実刑を受けた。控訴、上告したが、最高裁が先月24日付で上告を棄却した。近日中に収監されるが、健康上のリスクを考えて完全な性適合手術は受けておらず、11~13年に別の窃盗罪で収監された際には男性刑務官に対応され、精神的苦痛を受けたとしている。ホルモン投与についても認められなかったという。

 法務省によると、GIDと診断されたり、同様の傾向がある収容者は16年3月時点で全国で約50人いる。GIDに詳しい札幌医科大泌尿器科の舛森直哉教授は「心の性が基本であり、手術要件にとらわれない柔軟な対応が必要。ホルモン投与は中断すると身体・精神的ダメージが大きく、専門家の適切な処置が必要だ」と話している。【日下部元美、澤俊太郎】

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