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武田 砂鉄・評『今日はヒョウ柄を着る日』星野博美・著

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突拍子もない思いつきが、読み手の視野を広げる

◆『今日はヒョウ柄を着る日』星野博美・著(岩波書店/税別1400円)

 行動範囲は半径一キロ、とにかく狭い。「私の手帳に予定はほとんど書かれていない」「近所を徘徊してはコーヒーを飲み、何かを書けたり書けなかったり、本を読んで理解できたりできなかったりする」日々を綴(つづ)るエッセー。そこに広がるのは、何かの光景ではなく、思索と記憶だ。

 ある時、近所のコーヒーショップで見かけた、ヒョウ柄シャツにヒョウ柄スカーフを巻いた女性を見て「ヒョウ柄にとらわれるようになった」著者。あれは、戦いを優位に進めようとする「武装」なのではないか、と。

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