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「私」が消えてゆく プライバシーは時代遅れ?

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イラスト・清田万作
イラスト・清田万作

 自己存在の耐えられない軽さ--。常にネット環境につながっているのが当たり前になりつつある中、自分だけしか知らないはずだった自分自身が、内面から外へ飛び出し、プライバシーは軽んじられていく。そんな声を耳にする。未来の「私」たちを考えた。【藤原章生】

自分本位に生きるための「意識」?

 あらゆる人と物がネットワークでつながれば、人類はプライバシーなき時代に入るのか。プライバシーは富裕層のぜいたく品となり、大方の人々はネットの便利さと引き換えに個人情報、プライバシーを明け渡す。近未来を語るベストセラー本がそう予測し、仮想現実(VR)の開発に携わる脳科学者、藤井直敬さんも呼応する。「いまだにプライバシーと言っている時点で時代遅れ。人間一人一人など全体から見ると大して意味がない、という考えが主流になっていきます」。個人は流砂の一粒にすぎないと。

 ビッグデータや個人情報の流出など、プライバシーを侵す側の問題はよく語られるが、ここでは個々の情報の発信源、「私」たちの変化に着目したい。

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