第3次改造内閣

発足 安倍首相の心構え一つだ=政治部長・佐藤千矢子

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記者会見で新内閣での抱負などを話す安倍晋三首相=首相官邸で2017年8月3日午後6時19分、渡部直樹撮影
記者会見で新内閣での抱負などを話す安倍晋三首相=首相官邸で2017年8月3日午後6時19分、渡部直樹撮影

 「本の表紙だけ替えても、中身が変わらなければダメだ」。竹下登元首相の後継の座を固辞した伊東正義元外相の言葉は、今も輝きを放つ。政治において、目先を変えるだけで本質的な改革に取り組まないことが、いかに多いかの裏返しだ。

 内閣改造により、売り文句を書いた「帯」は、確かに変わった。だが、中身はどうだろう。内閣支持率の急落を招いた政治不信は、主に安倍晋三首相自身に起因する。中身が変わるかどうかは、首相の心構え一つにかかっている。

 「共謀罪」法の審議を途中で打ち切って成立させた強引な国会運営は、「熟議なき国会」と、国会を軽視した政権のおごりを見せつけた。議会制民主主義は、単に採決時の「数」が足りているだけでなく、丁寧な議論のプロセスを踏むという「質」によって成り立つはずだ。国会の現状は、議会制民主主義が健全に機能しているとは言い難い。

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