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動物愛護センター

殺処分ゼロへ犬猫とふれあい 大阪

新しく整備された大阪府動物愛護管理センターに保護された猫たち=同府羽曳野市で4 日午前11時5分、望月亮一撮影

羽曳野市に開設

 大阪府が今月、羽曳野市に新設した「動物愛護管理センター」の開所式が4日、同所であった。犬や猫の殺処分などを担っていた施設の老朽化に伴い整備。ペットの飼い方教室や動物とのふれあいの場をつくるなど啓発に重点を置き、処分件数の減少を目指す。大阪市は吉村洋文市長が昨秋、「殺処分ゼロ」を宣言し愛護団体などへの譲渡会を頻繁に開催。殺処分を減らすための対応を府市ともに模索している。

     「動物の命の尊さを学んでいただき、社会全体で殺処分をなくしたい」。府動物愛護管理センターの開所式で竹内広行副知事が強調した。府は動物管理指導所(大阪市東成区)と府内4カ所の分室で狂犬病対策や殺処分、愛護団体への譲渡などをしていたが、約21億円かけてセンターを整備。保護された犬や猫の飼育体験を通じ動物との付き合い方を考える「施設学習型ゾーン」(約9500平方メートル)と、自然の中で犬や猫とふれあう「自然活用型ゾーン」(約1万平方メートル)を設けた。飼い主を対象にした飼い方教室も開く。

     府動物愛護畜産課は「譲渡を増やしてゼロに近づけるより、飼い主の責任を自覚し、社会全体で殺処分がなくなる取り組みを進めたい」と説明する。

     一方、大阪市は、住之江区の市動物管理センターで平日に開いていた譲渡会を今年度から土・日曜にも開いている。ふるさと納税の寄付金を活用し野良猫の去勢手術も進め、7月21日には熱心な動物愛護活動で知られる女優の杉本彩さんを特別大使に委嘱した。市乳肉衛生・動物管理グループは「譲渡することで動物を救っても、行政が引き取る数を減らさないと解決にならない。殺処分を減らそうという方向性は府と同じだ」と話す。

     環境省によると、府が殺処分した犬と猫は、2009年度の4113匹が15年度は1266匹に約7割減で、大阪市も4598匹から1786匹に約6割減。14年の動物愛護管理法改正で、引き取りを自治体が拒否できるようになったことも一因だ。

     各地で犬と猫の繁殖予防の普及に努めるNPO「アニマルレスキューシステム基金」(神戸市灘区)の山崎ひろ代表(48)は「飼い主のモラルを高めることも譲渡会を増やすことも大切。少しでも命が救われる仕組みを社会全体で整えていくべきだ」と話す。【藤顕一郎】

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