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北朝鮮融和は「非現実的」 文政権に国内からも批判

 【ソウル米村耕一、大貫智子】北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験を受け、北朝鮮に対する圧迫と対話を同時並行しようとする文在寅(ムン・ジェイン)政権の対北朝鮮政策に韓国内でも「非現実的だ」などと批判が高まっている。北朝鮮側も「ナイフを振り回しながら、友好親善を唱えるのと同じだ」と文政権への非難を強めており、文大統領は難しい立場に置かれている。

    北朝鮮側も非難

     中道野党「国民の党」の朴柱宣(パク・ジュソン)非常対策委員長は4日国会で、北朝鮮との対話路線を鮮明にした文氏の「ベルリン構想」について「北朝鮮による拒絶と日米中露との協調ができなかったことで虚像だったと明らかになった」と批判。韓国政府が北朝鮮の核問題で存在感を示せないまま、韓国の頭越しに米中間で重要な方向性が決められる「コリアパッシング」を自ら招いているのではないかとも指摘した。

     「コリアパッシング」論は北朝鮮のICBMの射程内に米本土が入ることが現実化しつつある中で、米中間の直接協議によって在韓米軍の扱いも含めた朝鮮半島の将来を決めるべきだとの議論が米国内で登場していることを指す。

     一方、北朝鮮の祖国平和統一委員会のウェブサイト「我が民族同士」は4日、「南朝鮮(韓国)当局が真に対話と関係改善を望むなら米国の制裁圧迫に加担する行為をやめるべきだ」と「圧迫と対話」並行路線を批判した。

     韓国大統領府は、南北間の対話のチャンネルが断絶状態にあることへの危機感が強く、「危機の後ほど対話の必要性が高まる」との立場は崩していない。

     「コリアパッシング論」については韓国外務省が2日に「米韓両国はこれまでになく各レベルで緊密に協調している」と反論。また、韓国統一省報道官は4日の定例会見で「急ぐことなく忍耐心を持って朝鮮半島の非核化と安定のために努力を続ける」と改めて強調した。

     文政権には金正日(キム・ジョンイル)政権時代に南北交渉を担当した経験者が多く、そうした経験から1、2年の時間はかかっても、結局はいずれかのタイミングで北朝鮮は対話に応じてくるとの見方が強い。

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