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時代の風

各界の文化人が、それぞれの視点で混迷する時代を読み解きます。

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道徳の教科化に思う=中島京子・作家

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=内藤絵美撮影
=内藤絵美撮影

嘘とごまかしの「不道徳」

 少し前から、「道徳」の教科化が話題になっている。2018年度から小学校で、19年度から中学校で実施されるそうだ。何をどう教えるのか、いまひとつ不明確で、賛否両論あるようだけれども、いま、自分たちを取り巻く社会の様相を見ていると、「不道徳」という言葉が浮かんでこないでもない。小学校や中学校で「道徳」を教えると、こうした「不道徳」は正されるのだろうか。

 義務教育で「道徳」を教科化することになった背景には、「いじめ対策」があるのだという記事をいくつか読んだ。子どもたちの間の「いじめ」は深刻だ。自殺者も出ている。ぜひとも「いじめはいけない」と、子どもたちに教えてほしいと、わたしも考える。

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