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世界陸上 ボルト連勝止まるも通算メダル数首位に並ぶ

 【ロンドン新井隆一】陸上の世界選手権は第2日の5日、ロンドン競技場で男子100メートル決勝があり、今大会限りでの現役引退を表明している世界記録保持者のウサイン・ボルト(ジャマイカ)は9秒95(向かい風0.8メートル)で3位に終わり、3連覇を逃した。世界選手権の通算メダル獲得数は14個となり、男女を通じて歴代トップのマーリーン・オッティ(ジャマイカ)に並んだ。優勝はジャスティン・ガトリン(米国)で9秒92だった。

 歯を食いしばって前を追い、最後は胸を突き出した。絶対王者が見せた必死の形相と勝負への執念。しかし、ボルトがついに敗退。大波乱が起こった。

 前日の予選はスターティングブロックが動き、スタートに失敗して不満げだったボルト。決勝も飛び出しが遅れたが、それは織り込み済みだった。むしろ、大きなストライドに伸びがない。ピッチも上がらず、本来の姿ではなかった。

 4月に親友で2008年北京五輪男子走り高跳び銀メダルのジャーメイン・メイソン(英国)を事故で亡くし、ショックで3週間ほど練習できなかった。準備が遅れ、7月21日のダイヤモンドリーグ・モナコ国際で9秒95で優勝したが、世界ランキングは7位タイ止まりのタイム。調整不足か、それとも今大会直後の8月21日に31歳になる年齢的な衰えか。本番までに圧倒的な強さは取り戻せなかった。

 2008年北京五輪で100メートル、200メートルを世界記録で制して以降は、フライングで失格した11年世界選手権(大邱)の100メートルを除き、個人種目では五輪と世界選手権で「無敵」だった。その連勝記録もついに止まった。

 残る種目は男子400メートルリレー(12日に予選、決勝)。人類史上で最も駆けっこの速い男は、果たして有終の美を飾れるか。

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