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大和ハウス工業(大阪市北区)には、1本の記録映像が残されている。トラックで届けられた壁のパネルなど建物の部材を、購入者の親子がうれしそうに業者とともに組み立てていく。1959年に発売された「ミゼットハウス」の映像だ。ベビーブームで急増した子供たちの居場所を提供したのが、この独立した勉強部屋。のちに同社がプレハブ住宅メーカーとして成長する出発点となった。【土居和弘】
大和ハウス工業総合技術研究所(奈良市)には、移築・復元されたミゼットハウスの実物が展示されている。59年10月の発売当初そのままの姿という。青い屋根、両開きの窓、ドア。建物は和風とは違う、西洋風を思わせる雰囲気だった。
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