演劇家の野田秀樹さん(61)作・演出の歌舞伎「野田版 桜の森の満開の下」が9日、東京・歌舞伎座で開幕します。「劇団夢の遊眠社」時代に圧倒的な人気を誇った作品で、演劇ファン待望の舞台です。東大演劇研究会の先輩にあたる加藤登紀子さん(73)と熱く語り合いました。【構成・上東麻子、写真・渡部直樹】
加藤 「桜の森の満開の下」は坂口安吾の小説を野田さんが芝居にしたものがベース。今回、歌舞伎に置き換える時、何が大変でしたか?
野田 言葉ですね。歌舞伎は4作目で、もうこれぐらいは受け入れてもらえるだろうと思っていたら、やはり違う。稽古(けいこ)するうちに分かってもらえる部分もあるけど。最初は「この台本、全然わかんねえ」という反応でした(苦笑)。でも、当たり前ですよね。歌舞伎座で普段やっている演目とは全然違うわけだから。
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