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ダイニングキッチン生みの親、大阪で企画展 西山夘三の仕事

 「ダイニングキッチンの生みの親」といわれ、戦前からいち早く庶民の暮らしの研究に取り組んだ建築学者、西山夘三(うぞう)(1911~94年)。優れた観察眼と画力で調査を重ねた西山の“記録への意志”に光を当てた展覧会が、大阪市北区のリクシルギャラリーで開催中だ。一貫して生活者の視点に立ち続けた西山の仕事は何を伝えるのか。意義を探った。【清水有香】

 味のあるタッチで細部まで描き込まれたイラストの数々。「超絶記録!西山夘三のすまい採集帖(ちょう)」と題された本展には、西山が残した住宅図版やスケッチなど約90点が並ぶ。40~60年代を中心に調査された町家や農家、公団アパートなど26項目の住まいの間取りは主に俯瞰図(ふかんず)で示されている。「調査旅行した時、窓の格子を数えておられた。とにかく正確です」。57年から5年間、西山に師事した住田昌二・大阪市立大名誉教授(83)は語る。家財道具や生活用品も描かれ、人々の息づかいが伝わる。

 戦後の住宅不足から生まれたバス・電車住宅、九州や北海道の炭鉱住宅など、劣悪な住環境も克明に写し取られている。西山は自らの住まいも記録し、入院時の病室の間取りまで描いた。「研究者として学んだのはまず現状をよく知ること。そこからどう問題の核心を見いだし、解決を示すのかを考えろと言われた」と住田さんは振り返る。

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