私にとっての古里は「城南」と呼ばれる東京の南部、3両編成の電車がのんびり走る東急池上線沿線です。
生まれは秋田ですが、父の転勤で3歳で新潟に、小学3年で東京に引っ越しました。1957年のことです。住まいは池上線沿いの大田区雪ケ谷町(当時)でした。
上京直後は「東京ってすごいなあ」と驚きの連続。当時、新潟の子どもは素足にげた履きでした。東京も同じだと思ってげたで新しい小学校に行ったら、みんな靴下と靴。上履きを見たのも初めて。母が慌てて靴と上履きを買ってくれました。
遊びも違いました。東京の子が夢中になっていたのは缶蹴り。新潟では虫やザリガニを捕ったり、花を摘んだりして遊んでいたので、缶蹴りなんて知らなかった。地方と東京にはそれほどギャップがあったのです。
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