連載

K原さんちの里山探検

鳥取県南部町で暮らす自然観察指導員の桐原真希さん一家。山陰の生きものたちと里山の暮らしをご紹介します。

連載一覧

K原さんちの里山探検

/3 大型の蛾、オオミズアオ 淡い緑、神秘的美しさ /鳥取

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷

 エメラルドグリーンよりも、わずかに薄い色で、翡翠(ひすい)よりも一段と柔らかい色彩の衣装をまとう大型の夜の虫。皆さんはご覧になったことがありますか?

 オオミズアオは「森の妖精」と言われることもあります。大きさと色合いは、思わず目を奪われるインパクトを持ち、日本産の蛾(が)の仲間でも、美しさはトップクラスです。しかし、出会う時は残念ながら翅(はね)がボロボロになっていることが多く、あるいはアオバズクなど野鳥に食べられてしまった後で、翅だけが地面に落ちていることも珍しくありません。

 夏の夜の昆虫探しに出かける時、自動販売機や街灯、看板などを見回っていますが、重たそうなおなかを引きずりながら明かりの下を歩いているオオミズアオを何度か見かけました。触れてみると、意外と強い力で暴れて、翅の表面にある鱗粉(りんぷん)が散ってしまい、優しく持つことはなかなか困難です。上手に指先に止まらせられれば、その重さを感じたり、顔をじっくりと眺めたりすることができます。

この記事は有料記事です。

残り733文字(全文1162文字)

ご登録から1カ月間は100円

※料金は税別です

あわせて読みたい

注目の特集