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汚染車190台、敷地外へ 一部流通

 東京電力福島第1原発事故が起きた2011年3月11日に同原発の敷地内にあった車両のうち、社員の自家用車など約460台が放射線検査を受けず外部に持ち出され、うち約190台はその後の調査で国の基準を超える汚染を計測したことが分かった。東電によると、一部は中古市場で売られていたほか、今も行方が分からない車両が2台ある。

     事故当時、敷地内には約1700台の車両があり、うち約600台は東電や協力企業の従業員が通勤に使う自家用車だった。放射線検査を11年3月23日に始めるまでの12日間は、ノーチェックで外部に持ち出せる状態だった。

     汚染を知らないまま中古車として購入した人が被ばくする恐れがあることから、経済産業省は12年2月、東電に追跡調査を要請。東電は敷地内に車両を置いていた社員や協力企業にアンケートを実施するなど本格的な調査を行い、その結果、15年4月までに約460台が外部へ持ち出されたことを確認した。うち約190台の放射線量が国の基準を超えており、現在の基準の10倍近く汚染されている車両もあった。基準を超える汚染があった車両は全て回収し、福島県の帰還困難区域にある東電の敷地内に保管している。

     東電は車両の解体など処分方法を検討しており、「所在が分からない2台についても引き続き調査し、適切に対応したい」と話している。【尾崎修二】

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