「見た目」問題

就職や仕事で感じる偏見、どう克服

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「今が楽しいから、左目があったほうが良かったとは思わない」と話す泉川さん
「今が楽しいから、左目があったほうが良かったとは思わない」と話す泉川さん

 先天的または後天的な病気による「見た目」の症状のため、いじめや不当な差別を受ける人たちがいる。そうした「見た目問題」を抱える当事者たちの中には、手術でも症状を治せない人も多く、学校や社会で多くの困難に突き当たる。就職や仕事の際に感じる偏見はひときわ強い。

職場体験で評価され 網膜芽細胞腫 泉川一樹さん

 泉川一樹さん(26)=東京都=は、2歳の時に「網膜芽細胞腫」と診断された。手術で左目と左まぶたを摘出し、痕は別の部分の皮膚でふさいだ。

 小さい頃からスポーツに打ち込んだ。中学校で取り組んだ野球では、球が見やすいよう左打ちにした。「その目、どうしたん?」「さっき転んで落とした」。初対面で尋ねられても、軽口で返すほど割り切っていた。

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