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狙いは党批判封じ込めか 党大会前にネット規制強化

 【上海・林哲平】中国でインターネット上での言論に対する規制強化の動きが続いている。海外サイトの閲覧に必要な仮想プライベートネットワーク(VPN)の使用制限が厳しくなったり、多くの個人ブログが閉鎖に追い込まれたりしており、習近平指導部の2期目の顔ぶれが決まる秋の中国共産党大会を前に、党批判の封じ込めを徹底する狙いがあるとみられる。

     7月下旬、米アップル社はスマートフォンなどで使用するアプリ配信サイトの中国版から複数のVPNアプリを削除した。同社のティム・クック最高経営責任者(CEO)は電話会見で、今年に入って中国でVPN規制が強化され、中国当局から違反するアプリの削除を要請されたと説明。「削除したくはなかったが、ビジネスを行う国の法律に従う」と話した。

     中国にはネットの検閲システムがあり、国内から一部の海外サイトやネットサービスなどを使うにはVPNを利用しなければならない。VPN業者からは「中国の検閲制度を助長する」と批判が上がり、中国の一部ユーザーも「アップルもとうとう(中国当局に)屈した」と嘆く。

     また個人ブログサービスを運営する大手業者数社は7月末までに合計1000件のブログを閉鎖したことを明らかにした。個人ブログは政治や社会などに関する比較的自由な言論が交わされることで人気を集めていたが、「当局から政策をねじ曲げる内容があるとの指摘を受けた」として閉鎖したという。

     党員への監視も厳しさを増している。米ブルームバーグ通信によると、共産党中央は8月1日、党幹部に対して「違法、反動のサイト」の閲覧禁止やソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に登録する際の報告義務化を通達。違反した場合には厳しく罰するとした。

     当局が特に神経をとがらせるのは党や習主席に対する批判や皮肉だ。7月には中国のSNSから「くまのプーさん」の画像が消失。中国では体形が似ている習主席になぞらえたものとして数年前からネットに登場していたが「党大会前に習主席のイメージが損なわれることを当局が恐れた」との見方が強い。

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