メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

日報問題 防衛相、再調査を拒否

衆院安全保障委員会で南スーダン国連平和維持活動に派遣された陸上自衛隊部隊の日報問題について報告する小野寺五典防衛相。稲田朋美元防衛相の姿はなかった=国会内で2017年8月10日午前9時2分、川田雅浩撮影

 衆院安全保障委員会は10日午前、南スーダン国連平和維持活動(PKO)に派遣された部隊の日報問題に関する閉会中審査を行った。陸上自衛隊から稲田朋美元防衛相に日報データの存在を報告したかどうかについて、防衛監察本部の丸井博副監察監は「関係者の証言があやふやで発言が特定できなかった」と従来の説明を繰り返した。民進党は納得せず、防衛省に再調査を求めたが、小野寺五典防衛相は「監察本部が徹底的に調査した」と拒んだ。

     安保委の冒頭で小野寺氏は、日報問題について「防衛省・自衛隊の情報公開に対する姿勢に国民の疑念を抱かせた。再発防止策を着実に実施し、風通しのいい組織文化を醸成する」と陳謝した。

     稲田氏は2月13日と15日、岡部俊哉前陸上幕僚長ら陸自幹部と会議で同席したが、その場で日報の報告を受けたことは否定している。7月28日の特別防衛監察結果は「日報データの存在について何らかの発言があった可能性は否定できない」と記述した。

     これについて民進党の玉木雄一郎氏は安保委で、会議に同席した前統合幕僚監部総括官の辰己昌良審議官を追及。「稲田氏に報告が上がったことを特別防衛監察で認めたのか、認めなかったのか」とただしたが、辰己氏は「私は聴取に真摯(しんし)に答えた。これ以上、申し上げるのは控えたい」と答弁し、自身の見解を明かさなかった。

     また、同党の升田世喜男氏が稲田氏への報告を肯定、否定した人数を質問したのに対し、丸井氏は「個人が特定され、個人の供述が明らかになる恐れがある」とかわした。

     小野寺氏は「ない(という)人は終始一貫している。(報告)したかもしれないという人は意見が二転三転し、あいまいなところがあった」と答えた。

     小野寺氏はまた、特別防衛監察結果に関し、稲田氏に電話で「監察本部に述べた内容について間違いないか確認した」と説明した。升田氏は不十分だとして、稲田氏の国会招致を重ねて要求。小野寺氏は「政治家は国民にしっかり説明する責任がある」としながらも、「参考人での出席は委員会が判断する」と述べた。【木下訓明】


    PKO日報問題

     政府は2012年1月~17年5月、南スーダン国連平和維持活動(PKO)に陸上自衛隊の施設部隊を派遣した。昨年7月に首都ジュバで大規模な武力衝突が発生した際、部隊が作成した日報について、陸自は情報公開請求に対し破棄したとして開示しなかったが、実際には保管されていた。日報には「戦闘」の記載があった。特別防衛監察は、組織的な隠蔽(いんぺい)があったと認定した。

    関連記事

    毎日新聞のアカウント

    話題の記事

    アクセスランキング

    毎時01分更新

    1. 街の記憶 駅いまむかし 6社8路線 横浜駅東口 高度成長支えた駅舎 /神奈川
    2. 質問なるほドリ 「みちびき」にどんな期待?=回答・酒造唯
    3. WEB CARTOP 高速道路でシフトダウンのみの減速は危険なことも!
    4. プロ野球 巨人の山口俊、東京ドームで高橋監督らに謝罪
    5. GPS衛星 「みちびき」搭載H2Aロケット打ち上げ成功

    編集部のオススメ記事

    のマークについて

    毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです

    [PR]