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出かけよう

無窮洞(長崎県佐世保市) 防空壕で平和への祈り /福岡

平和学習で無窮洞を訪れた長崎日大中の生徒ら。主洞の突き当たりに教壇がある

 観光客でにぎわうハウステンボスから東に2キロほど離れた長崎県佐世保市宮地区に、戦時中の子供たちが掘った巨大防空壕(ごう)「無窮洞(むきゅうどう)」が残っている。丘の入り口をくぐると照明の下、地下教会を思わせる空間が広がる。丘に面してあった宮村国民学校(現市立宮小学校)の約600人が入れた。

 「僕たちには造れない」。7月26日、平和学習に訪れた長崎日大中1年生114人は驚きの声を上げた。中はロの字構造で主洞(奥行き19メートル、幅5メートル)と副洞(同15メートル、幅3メートル)をつないで倉庫や炊事室、便所などを配置。教壇やかまど、地下水の水飲み場も岩盤を削って造っている。無窮洞顕彰保存会の橋川達郎副会長(83)は「空襲が続いても、外に出ずに生活できるようにした」と説明する。

 着工は1943年8月。ハウステンボスの地にあった海兵団に向かって米軍戦闘機が襲来し、大人2人が機銃掃射で死亡したのが契機となった。当時の池田千秋校長は「子供が犠牲になるのは目に見えている」と地元の宮村役場に防空壕建設をかけあったが、「男は出征、婦人は食料増産で人手がない」と断られ、自分たちの手で丘を掘ることを決断。45年8月の終戦までの2年間、男子が掘削して土を運び、女子はノミで岩肌を整えた。授…

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