目の見えない人や耳の聞こえない人、障害を持った人が日常生活を送りやすくするために、さまざまなツールが開発されている。
●道案内読み上げ
「点字ブロックの誘導先に車止めのチェーンがある。そのまま歩いていたら足をとられて転んでしまう」。7月上旬、横浜市で視覚障害者の歩行ルートを調査していたNPO法人「ことばの道案内」(通称ことナビ)のメンバーが、危険箇所をチェックする。2004年の設立以来、駅から公共機関や主要施設へのルートを言葉で説明するサイト(http://kotonavi.jp)を運営している。
公開ルートは首都圏を中心に2400以上。メンバーが現地調査した上でアップする。視覚障害者1人とNPO会員2人の計3人が1チームとなり、同じルートを3チームが別の日に歩いて個人差が出ないようにしている。音声ソフトで読み上げて誰でも理解できるよう、「通路」は車が入ってこない場所、「通り」は車道と歩道の区別がはっきりしない場所、といったように使い分ける。調査は多い月には50回を超え、会員約60人では手…
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