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対北朝鮮

米「体制崩壊」警告 緊張悪化懸念強まる

 【ワシントン会川晴之、ソウル米村耕一】北朝鮮の金絡謙(キム・ラクギョム)朝鮮人民軍戦略軍司令官は9日、中長距離弾道ミサイル「火星12」を米領グアムに向け発射する計画について、同時に4発打つなどと検討中の具体的な内容を明らかにした。一方、米国のマティス国防長官は9日、北朝鮮に関する声明で「体制の崩壊や国民の破滅につながるような行動を考えるべきではない」と警告。米国と北朝鮮は互いにけん制を強め、緊張悪化の懸念が強まっている。

     朝鮮中央通信が10日、金司令官の発表として報じた。ミサイル計画は8月中旬までに完成させ、発射準備を整えた状態で金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の命令を待つという。また、ミサイルは「島根、広島、高知の上空を通過する」とコースを示し、3356.7キロを1065秒(17分45秒)間飛行後、グアム島周辺30~40キロの海上に着弾するとした。

     北朝鮮は8日の声明で既にグアム周辺へのミサイル発射を示唆していたが、より具体的な計画を発表し、米国と日韓など米同盟国に対する挑発を強めた形だ。

     一方、マティス氏は声明で「北朝鮮が何をしても米国にはかなわず、軍拡競争や軍事紛争にも勝てないだろう」とも発言。北朝鮮をけん制しつつも、米国内に広がる動揺の鎮静化を狙ったとみられる。

     米朝間の緊張の高まりを受け、韓国大統領府は10日、国家安全保障会議(NSC)常任委員会を開催。米韓同盟による強固な防衛態勢を土台に、緊張緩和と平和維持のため「必要な全ての措置を検討する」方針が決まった。大統領府報道官は「対話のドアを開き、根本的解決に向けた外交努力も積極的に展開する」とも述べており、対話と圧迫の両方を模索する方針に変更はないとみられる。

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