語り継ぐ

2017夏/4 俳人・金子兜太さん(97) 島で見た戦の理不尽 /埼玉

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷
金子兜太さん
金子兜太さん

餓死した仲間思い、句を詠む

 戦後、社会性を重視した前衛的な作品を相次いで発表し、現代俳句をけん引した俳人、金子兜太さん(97)は、海軍主計中尉として西太平洋の要衝であるトラック島に出征し、多くの仲間を失った。9日、毎日新聞の取材に応じ、こう語った。「戦争で人間の醜さと理不尽さを見た。二度と繰り返してはいけない」

 1944年3月、トラック島に赴任した。予算や施設整備、食糧供給を担当する中尉だった。島には海軍基地が置かれていたが、約半月前の米軍機による大規模な空襲で、軍艦や貨物船など数十隻を失っていた。さらに7月、サイパン島が米軍に制圧されると、日本からの補給が絶たれた。そこで工作部が手りゅう弾を試作し、実験が行われた。

この記事は有料記事です。

残り988文字(全文1300文字)

あわせて読みたい

注目の特集