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世界陸上

中村「成長しないと」 悔しさ 十種競技

 【ロンドン新井隆一】陸上の世界選手権は第9日の12日、ロンドン競技場で行われ、男子十種競技は中村明彦(スズキ浜松AC)が7646点で19位、右代啓祐(同)が7498点の20位だった。

 最終種目の1500メートル。トップを独走する中村らにメインスタンドの観客が次々と立ち上がって歓声を上げた。中村はこの種目1位、右代は最下位と対照的だったが、2日間10種目の死力を尽くした2人はトラックにしばらく座り込んだ。

 2人にとって「ロンドン」は特別の地だ。右代は2011年に日本人初の8000点台を出し、12年ロンドン五輪に同種目の日本選手で48年ぶりの五輪出場を達成。日本の十種競技を新たなステージへと導いた。

 一方、中村は12年ロンドン五輪には本職ではない400メートル障害で出場したが、ひのき舞台で戦う右代の姿に十種競技への思いを強くした。万能選手が競う種目として注目され、勝者を「キング・オブ・アスリート」と呼ぶ欧州の熱狂も肌で感じた。

 所属先が同じ2人は右代はパワー系、中村はスプリント系と互いの強みは違いながらも切磋琢磨(せっさたくま)し、昨年のリオデジャネイロ五輪では十種競技で1928年アムステルダム五輪以来、88年ぶりの複数代表に名を連ねた。

 ただ、2人は今大会も下位となり、世界の壁の高さを改めて実感した。中村は「いいかげん、成長しないといけないと痛感した」、右代は「力を出し切れなかった感情を忘れたくない」と悔しがった。

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