- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷
日に日に増大する社会不安や時代への批評として短歌はどうあるべきか。今夏は特にそうした問題提起をする詩歌雑誌などが目立つ。「うた新聞 8月号」では巻頭の藤原龍一郎の作品「悪霊」に注目した。
<世界終末時計はすすむ酷熱の五輪寒雨の学徒出陣>。新国立競技場の工事現場であった「過労死事件」を悲しむ歌などのあとに置かれた一首。新国立競技場は、元をたどれば明治神宮外苑競技場に替わる施設である。外苑競技場ではかつて、冷たい秋雨の中を「出陣学徒壮行会」が行われ、学徒動員さ…
この記事は有料記事です。
残り348文字(全文579文字)