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銀、銅に続き丸尾も5位入賞 男子50キロ競歩

 【ロンドン新井隆一】陸上の世界選手権は最終日の13日、男子50キロ競歩で荒井広宙(自衛隊)が銀メダル、小林快(ビックカメラ)が銅メダルを獲得した。日本勢はこの種目で前回の2015年北京大会で谷井孝行(自衛隊)が銅を獲得したのに続くメダル。丸尾知司(愛知製鋼)も5位入賞を果たした。世界記録保持者のヨアン・ディニ(フランス)が初優勝した。男子20キロ競歩は藤沢勇(ALSOK)が1時間20分4秒で11位(記録は速報値)となったのが日本勢最高で入賞に届かなかった。

     第9日の12日、男子400メートルリレーで日本が同種目初のメダルとなる銅を獲得した。世界選手権ではこれまで01年エドモントン大会と09年ベルリン大会の4位が最高だった。5連覇を狙ったジャマイカはアンカーのウサイン・ボルトが途中で左太もも裏を痛めて途中棄権した。英国が初優勝した。

     女子400メートルリレーは米国が優勝し、第2走者のアリソン・フェリックスが大会通算メダル獲得数を単独トップの15個に伸ばした。女子走り高跳びはマリア・ラシツケネが2連覇。ラシツケネは国ぐるみのドーピング違反で資格停止中のロシア陸連所属で、潔白を証明して「中立の選手」として出場。「中立の選手」の金メダルは今大会初。男子5000メートルはムクタル・エドリス(エチオピア)が初優勝し、モハメド・ファラー(英国)は2位で4連覇を逃した。

     ○…丸尾はレース前半にメダル圏内から遅れ始めたが、その後は粘り強さを発揮。初出場で5位入賞と上々の結果だった。「必ず何人かが落ちてくると信じていた」と達成感をにじませた丸尾。世界大会経験者の先輩から練習メニューをもらったり、給水の中身も教わるなど垣根のない日本競歩陣の中で成長を遂げてきた。25歳は「練習も全然やり切ってない」とどん欲。3年後の東京五輪に向けて「その時に私が(荒井ら先輩より)前に出たらいい。恐縮ですけど」と笑顔を見せた。

     ○…女子走り高跳びのラシツケネが「中立選手」で初の金メダルを獲得した。2015年世界選手権を制し、リオデジャネイロ五輪も優勝候補だった。しかし、国ぐるみのドーピング違反でロシアが国際陸連にチームとして参加を禁じられ、ラシツケネも出場できなかった。今年1月に基準が変わり、ロシア国内で活動する選手も潔白を証明できれば国際大会出場が可能に。2年ぶりの世界大会で実力を見せて、優勝決定直後は満面の笑みを見せた。しかし、表彰式で国歌の代わりに国際陸連の賛歌が流れた際には一転、笑顔は無く、あいまいな表情に変わった。

     ○…女子400メートルリレーで米国が金メダルに輝き、第2走者のフェリックスは400メートルの銅に続く今大会2個目のメダルで大会通算獲得メダル数を15に伸ばした。ボルト(ジャマイカ)が男子400メートルリレーでメダルを獲得すれば15個で並んでいたが、レース中に故障。フェリックスは男女を通じて単独トップになった。もっとも本人はメダル数を気にしていない様子で「聞かれた時だけ統計に気づく」と涼しい顔。米国の3大会ぶりの覇権奪還に「彼女たちを誇りに思う」とチームメートをたたえた。

     ○…男子400メートルリレーを初制覇したのは英国だった。地元の大歓声を浴びながら、第1走者からリードを奪うと、バトンパスも大きなミスなくつないだ。最後は予選トップタイムの米国との一騎打ちになったが、アンカーで今大会200メートル4位のミッチェルブレークが100メートル銀メダルのコールマンの追い上げをかわし、0秒05差で逃げ切った。ミッチェルブレークは「俺が世界チャンピオン。我々は自分自身を信じていた」と歓喜の表情。過去2度の銀メダルがあるが、ようやく世界一の座をつかんだ。

     ○…メダルを二つ獲得した男子50キロ競歩勢と対照的に、20キロ競歩の日本勢は入賞ゼロの惨敗だった。世界大会特有のペースの揺さぶりに付いていけない。12キロ過ぎに高橋と松永が遅れ、粘っていた藤沢も16キロ過ぎで先頭集団に引き離された。条件の良い冬場に国内の代表選考会があるため持ち記録は良く、今季の世界ランキングは高橋が2位、藤沢が3位だったが、世界大会の成績が比例しない。特に高橋は海外大会に行くと重圧や気候の違いに順応できず、今大会も期待に応えられなかった。

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