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火論

社会部、ワシントン・エルサレム特派員などを歴任した大治朋子専門記者によるコラム。

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ゲバラのまなざし=玉木研二

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 キューバ革命の立役者、ゲバラ(1928~67年)の傍らには愛用のカメラがあった。没後半世紀、「写真家チェ・ゲバラが見た世界」展が27日まで、東京・恵比寿ガーデンプレイスのザ・ガーデンルームに写真約240点を集めて開かれている。

 中でも目を引くのは、広島市の平和記念公園遠景。雨上がりのようだ。人影が一つ、二つ。夏とは思えない冷気さえ感じる画面の奥に原爆ドーム。もやににじむように立つのは、当時まだ新しい広島市民球場の照明塔である。

 59年7月25日。新生キューバに協力を求める海外歴訪使節として訪日したゲバラは、大阪で旅程を変更、予定にない広島に急行した。原爆被爆地を見ておきたかった。

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