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具志堅隆松(ぐしけん・たかまつ)さん(63)
第二次世界大戦末期の激戦地・沖縄で30年以上ボランティアで戦没者遺骨の収容を続けている。
初めて人骨を見たのは9歳ごろ。自宅近くで見つけた鉄かぶとの横に頭蓋骨(ずがいこつ)があった。「家族が捜しに来る。触っちゃいけないよ」。大人にそう言われた。自分が大人になった1982年、本土から来た遺骨収容団を手伝った。「遺骨の身元が分かることはほとんどない」と分かった。
戦没者遺骨は掘り出して集めるのが先決で身元の確定、遺族への引き渡しは二の次。事実上、長くそれが国の方針だった。これまで沖縄で収容された戦没者遺骨約18万体で身元が分かったのは4体だけ。いずれも2003年から始まったDNA鑑定によるもので遺族にとっては希望の光だ。
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