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終戦の日

日章旗、遺族の手に…73年ぶり、元米兵から

安江辰也さんに日章旗を返還するマービン・ストロンボさん=岐阜県東白川村で2017年8月15日午前10時56分、駒木智一撮影

 太平洋戦争中の1944年、サイパン島で戦死した日本兵の遺品の日章旗を持ち帰った米モンタナ州の元海兵隊員、マービン・ストロンボさん(93)が15日、岐阜県東白川村で遺族に旗を返した。旗の持ち主は東白川村出身の安江定男さん(当時25歳)。遺骨も戻らなかった定男さんの唯一の遺品が、73年ぶりに遺族の元へ返った。

 ストロンボさんはサイパン島で44年7月、日章旗を拾った。東白川村で行われた返還式典で「こんなに長い時間がかかってごめんなさい。戦地で、いつか必ず故郷に返すと遺体に約束した。返すことができて言葉にならない」と述べ、定男さんの弟辰也さん(89)に旗を手渡した。

手をつないで返還式典の会場へ向かうマービン・ストロンボさんと安江辰也さん=岐阜県東白川村で2017年8月15日午前10時18分、駒木智一撮影

 返還された旗は「戦争の悲しみが詰まった旗をたくさんの人に見てもらいたい」との遺族の意向で、村の戦争資料館に展示される。

 遺品の返還活動に取り組む米国の非営利組織「OBONソサエティ」によると、これまでに100枚以上の日章旗が返還されている。遺族に直接返還するため来日したのはストロンボさんが初めて。

 辰也さんは「優しくて頼りになる兄でした。兄の肌のにおいがするような大事な旗を保管していただき、太平洋を渡って来ていただき、ありがとうございました」と話した。【駒木智一】

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