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戦後72年 終戦の日 鹿児島・喜界島、失った祖国 集落壊滅、米統治8年

復帰前の1953年2月、喜界島の喜界高校であった祖国完全復帰喜界島民大会の様子=鹿児島県喜界町提供(石原美 喜男さん所有)

 日本の敗戦が濃厚になっていった1945年、九州や北海道では、住民らが決死の思いで米軍上陸に備えた。「終戦が遅れていたら」。特別な思いで15日を迎えた人々は、古里の来し方に思いをはせながら、「戦争を語り継ぐ」と固く誓った。

 太平洋戦争末期、奄美群島(鹿児島県)の喜界島では島民が米軍の上陸に備え、集団自決も覚悟して山中で息をひそめていた。終戦で地上戦は免れたが、戦後は米軍の統治下に置かれた。島出身で親睦団体「関西奄美会」の役員を務める牧野昭夫さん(78)=大阪市北区=は「戦後も日本国民として扱われず、8月15日で戦争は終わらなかった」と振り返る。今春発行した会の創立100周年誌には苦難の日々がつづられている。

 喜界町誌によると、島には戦時中、特攻機の飛行場があった。1945年3月に沖縄戦が始まると100回以上の空襲に遭い、島民119人が死亡した。牧野さんは自宅裏の飛行場が空襲を受けるたび、家族でサンゴ礁のガマ(自然壕(ごう))に逃げ込んだ。

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