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終戦の日の15日に、東京・九段北の靖国神社を参拝した閣僚はいなかった。終戦の日の閣僚集団参拝が始まった1980年の鈴木善幸内閣以降の自民党政権で、閣僚の参拝がないのは初めて。今月3日の内閣改造で安倍晋三首相が挙党態勢構築を優先し、首相と信条が近い保守系議員が閣僚から外れ、これまで閣僚としても参拝していた野田聖子総務相が参拝を見送ったためだ。先月に閣僚を辞任したばかりの稲田朋美元防衛相は参拝した。
閣僚参拝ゼロは、旧民主党政権だった2010、11年の菅直人政権以来。自民党政権では、靖国神社の国家護持運動が70年代後半に挫折した後、神社を公的な場に位置付けようと「公人参拝」運動が展開され、80年には鈴木内閣が「閣僚は首相と一緒に参拝する」と申し合わせていた。
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