メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

シネマの週末・この1本

エル ELLE 運命に向き合う勇気

 御年79歳のポール・バーホーベン監督だが、社会の規範や価値観に疑問を投げ掛けるエッジの利いた感性は今作でもますます鋭さを増している。それをフランスの名女優イザベル・ユペールが全力で受け止め、とてつもない力が全編にみなぎっている。

 ゲーム会社の社長を務めるミシェル(ユペール)はある日、自宅で覆面の男に襲われるのだが、何食わぬ顔で普段通りの生活を続ける。会社では、女性が襲われるゲーム映像にミシェルの顔写真を貼り付けた動画が社内中のパソコン上に流れる。ワンマン経営で部下たちの反感を買うミシェル。誰が自分を襲い、動画を流したのか、彼女は真相に迫っていく。

 ミシェルと、周辺にいる人々の常識外れの感性が浮き彫りになっていく。定職に就かない息子とエキセントリックな性格のその彼女。年老いた母親は若い男と関係を築き、ミシェル自身も不倫の関係を続ける一方、向かいに住む男にも引きつけられる。何より強烈なのは、39年前に衝撃的な犯罪を犯し、終身刑で収監されている彼女の父親だ。

この記事は有料記事です。

残り893文字(全文1326文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 「ヒステリックブルー」元ギタリスト、強制わいせつ致傷容疑で逮捕 埼玉県警

  2. 「わー、よかった」明るい娘に“嫌な予感” 「キッズライン」性被害 母が証言

  3. 「もうええわ」ふるさと納税返礼品業者の叫び 指定取り消しの高知・奈半利町

  4. 山口達也容疑者「友人宅へ行く途中だった」 酒気帯び運転容疑 警官運転の車に追突

  5. 真面目なラブホテル苦境 給付金もGoToも対象外 「推奨されていい」はずなのに

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです