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イスラエル・エンドレスウォー

第3章 インテリジェンス最前線/4 長期展望なき暗殺

ハリル・ワジル司令官を描いた絵の前で、暗殺の夜を振り返る妻インテサールさん(右)と長女イーマーンさん=ヨルダン川西岸ラマラで

PLO司令官の死、憎悪を拡大

 「イスラエルは、どう殺すかには果てしなく時間とエネルギーを費やすが、誰を、なぜ殺すのか、そして長期的影響も十分に考えない」。元イスラエル海軍長官のアミ・アヤロン氏は、1988年4月にチュニジアで起きた暗殺の意義を問う。

 殺されたのは、故アラファト・パレスチナ自治政府議長の盟友、パレスチナ解放機構(PLO)のハリル・ワジル(アブ・ジハード=闘争の父)司令官。

 英国統治下のヨルダン川西岸ラマラで育った。11歳だった46年、ユダヤ人軍事組織の襲撃を受けて村を追われた。爆撃の中、母の機転で被弾を免れたが、その弾は別の村人の命を奪った。司令官の妻インテサールさん(74)によると「夫は(失われたも同然の命を、再び)神に授かった、この命は使命を負っていると話していた」。2年後の48年、イスラエルは建国を宣言。パレスチナ人はその日を「大惨事(ナクバ)」と呼ぶ。

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