がんの情報がインターネットや出版物にあふれている。不正確な内容も多く、その真偽を判断する手立てがない。自分が、または家族が、ある日突然がんを宣告されたら、どのように情報を集めればいいのか。
●「他に療法ないか」
「治らないという医師の言葉に納得がいかなかった」。埼玉県在住の丸山隆さん(66)=仮名=の妻、昌子さん(66)=同=に昨年夏、ステージ4の乳がんが見つかった。骨や肝臓に転移し、手術はできない。「延命のための治療を」と、医師は「標準治療」の抗がん剤を勧めたが、隆さんは受け入れることができなかった。
「ネットには『治った』という話がたくさんある」。ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で妻の病を公表したところ、知人から多くの情報が寄せられた。食事療法やあらゆる民間療法。数々の情報の中から、隆さんは「免疫療法」に着目した。自由診療で高額だが、たまたまかけていた保険で費用が出ることも背中を押した。しかし、いざ治療を受けようと主治医に話したところ、強く反対された。隆さんは悩みに悩んだが、…
この記事は有料記事です。
残り2425文字(全文2880文字)
毎時01分更新
21日の参院本会議の代表質問で、立憲民主党の水岡俊一参院会…
20日の就任演説で米社会の分断修復を誓った民主党のバイデン…
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い福岡県など7府県に緊急事…