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湯川豊・評 『だめだし日本語論』=橋本治、橋爪大三郎・著

 (太田出版・1620円)

 二人の異才による、日本語をめぐる対談である。橋爪氏は橋本氏を「知の巨人」といい、「日本語について話を聞くなら橋本さん」とも序文でいっているが、必ずしも聞き手だけに終っているわけではない。とりわけ中国語(つまり漢字)について詳しく、多くの鋭い発言がある。

 しかしこの二人、話を飛躍させるのが得意というべきか。「日本語の歴史は一本の流れではない」という二人に共通の認識があり、そこから話があちこちに飛んで、しかもそれがいちいち刺戟(しげき)的という本になっている。橋爪氏がいうように、日本語論は短い対談ではカバーしきれない大テーマなのだから、私は刺戟にみちた話の「部分」を箇条書きふうにここで紹介することにする。その知的刺戟の端々を伝えたいからだ。

・日本語は、自分たちのオリジナルな文字をもたない言葉であり、異文化である中国語の文字である漢字を使って書き言葉にした。それが、すべての根本にある。最古の本である『古事記』は、漢字を使って日本語の話し言葉を文章化したもので、ここに、日本語の流れが複雑化した原因がある。

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