メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

イスラエル・エンドレスウォー

第3章 インテリジェンス最前線/7 「治療」条件、スパイ勧誘

手術を受けられないまま亡くなったアフマド・シュバイルさんの勉強机。「高校に行くのを楽しみにしていた」と語る父親のシュバイルさんと母アマルさん=パレスチナ自治区ガザ地区で2月

拒んだ心臓病の少年、死去

 「我々は君を助けるのだから、君も我々を助けてほしい」。イスラエルの病院で心臓病の手術を受けるため、イスラエルが封鎖するパレスチナ自治区ガザ地区からの出域許可を求めたアフマド・シュバイルさん(当時17歳)に、イスラエルの諜報(ちょうほう)機関シンベトは情報提供を求めたという。

 アフマドさんは先天的な心臓疾患があり、2000~11年にかけて計3回、イスラエルの病院で手術を受けた。07年、イスラム原理主義組織ハマスがガザを制圧。イスラエルは「テロ対策」として人と物の出入りを規制し、ガザ市民はイスラエルの許可なく出域できなくなった。双方は過去10年で大規模戦闘を3回繰り返している。

 新たな手術が必要となった16年10月、母アマルさん(51)が渡航を申請すると、イスラエルとの境界にあるエレツ検問所での面談を求められた。シンベトの要請だった。アマルさんが振り返る。「午前7時に呼ばれ、飲食なしで別々に午後6時まで待たされました。息子が面談でスパイを断ると、担当官は出域許可証を目の前で破ってみせたそうです。私も情報提供は拒んだ。世界の子供たちと同じように息子にも医療を受ける権利を認…

この記事は有料記事です。

残り1220文字(全文1723文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 「菅語」を考える 小田嶋隆さんが読む首相の「恐怖政治断行」宣言 「小さな部屋の王様」の恫喝

  2. 「菅語」を考える 論理的でない受け答え「首相の器ではない」 上西充子法政大教授

  3. アフリカン・ライフ リアル北斗の拳? 鉄道略奪・ケーブル盗の素顔 後編

  4. AED使用時にプライバシー保護 和歌山の高校生が上半身覆うシート作製、配布

  5. ORICON NEWS 嵐、大みそか生配信ライブの詳細発表 FC会員に紙チケット発行、見逃し配信なし

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです