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おはなしめぐり

世代を超えて読み継がれるロングセラーの作家にインタビュー。

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東京大空襲・戦災資料センター館長 早乙女勝元さん

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立ち止まって考える、大切に 早乙女勝元さん(85)

 太平洋戦争の終戦から8月で72年。ルポルタージュ「東京大空襲」などの著者で、空襲の経験や戦時中の人々の暮らしを後世に伝える活動を続ける東京大空襲・戦災資料センター館長の早乙女勝元さん(85)に、平和への思いを聞いた。【聞き手・塩田彩】

 1945年3月10日の東京大空襲の時に私は12歳。軍人にあこがれる子供がたくさんいましたが、私は違った。虚弱体質で引っ込み思案。廃品回収で出る少年誌を読んだりして文章を読む面白さに目覚め、物書きになりたいと考えるようになりました。

 東京大空襲があったのは北風の強い日でした。炎の激流をかいくぐって逃げました。人間が一瞬で火だるまになった。隅田川のふちで日の出を迎えました。煙にやられて目が見えず、それが幸いでした。川の水面いっぱいに流れてくる死体を見ずに済んだからです。

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