【カイロ篠田航一】ナイル川上流でエチオピアが建設している巨大ダムを巡り、下流のエジプトが危機感を強めている。ダムが完成し、ダム湖に水がたまり始めれば、下流に向かう水量が減少し、エジプトが水不足に見舞われる懸念があるためだ。「エジプトはナイルのたまもの」(紀元前5世紀の歴史家ヘロドトス)の言葉通り、現代のエジプトも水需要の95%をナイル川に依存しており、水資源を巡る神経戦が続いている。
「わが国は人口も増え、水不足が始まっている。流域国は水資源維持のため協力すべきだ」。エジプトのシシ大統領は今年6月、ウガンダで開かれたナイル川流域国による国際会議でこう訴えた。
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