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日本の民間宇宙ビジネスが活発化している。先月には北海道の宇宙ベンチャーが小型ロケットの打ち上げに挑戦。今月には国内4社がロケット開発会社を設立した。ただ、世界の宇宙市場は拡大する一方、国内では課題もある。宇宙ビジネスの最新事情を追った。【酒造唯】
●宇宙に届かず
7月30日午後4時半過ぎ。「インターステラテクノロジズ」(北海道大樹町)の小型ロケット「MOMO」(長さ10メートル、直径50センチ、重さ1トン)が打ち上げられた。同社は元ライブドア社長の堀江貴文さん創業の宇宙ベンチャーで、社員14人。国内では民間初の宇宙空間(高度約100キロ超)到達を目指したが高度約20キロにとどまり、かなわなかった。
ロケットにかかる圧力が最大になる高度10キロに達した際、機体の一部が壊れたとみられ、送信データが途絶えた。本体を制御できないため打ち上げから66秒後に地上からエンジンを停止させた。ただエンジンは正常に作動するなど成果もあった。稲川貴大社長は「今回は実験。想定外が起こることこそ成果だ」と強調。年内にも再挑戦する考えだ。
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