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男の気持ち

腹を痛めた子の名 長崎県諫早市・江川謙吾(会社員・64歳)

 母はもう93歳だ。男ばかり7人の子を産み、育て上げた自慢の母である。とても裕福とはいえない家庭であったが、自分のことは後回しで子供には不自由な思いをさせなかった。正しく表彰状ものである。

 しかし、今は特別養護老人ホームでお世話になっている。妻と見舞いに行った。ベッドに横たわっていたが、染めた髪にパーマをかけ、服もおしゃれにしていたので妙に安心した。「まだ、女を忘れていないね」とそっと妻に目配せをした。

 母は引き出しを開け「食べんね」と袋菓子を勧める。いつまでも子供扱いのままだ。「いいよ」と遠慮すると不機嫌になった。

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