メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

今週の本棚

堀江敏幸・評 『天国の南』=ジム・トンプスン著

 (文遊社・2700円)

希望と信念のパイプライン

 十九世紀末から二十世紀初頭にかけて、鉄道の無賃乗車を繰り返しながら北米を移動した労働者たちをホーボーという。「おれ」を名乗る本書の語り手、二十一歳の青年トミー・バーウェルもそのひとりだ。十六歳のとき、唯一の親族だった祖父母をダイナマイトの事故でなくしたあと、成績もよく期待されていたハイスクールを退学して旅に出た。

 「カナダまでは小麦の刈り入れをやった。カリフォルニアでは、腰をかがめて収穫する作物。ワシントンとオ…

この記事は有料記事です。

残り1203文字(全文1435文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 「いじめられていないんやな」前校長が「否定迫る」 神戸の教諭訴え

  2. 名阪国道、奈良知事が異例の有料化要望 トラック流入で事故や渋滞多発

  3. 元「KAT-TUN」田口被告捜索動画 厚労省がテレビ制作会社に提供

  4. TBS、やらせあった「消えた天才」「クレイジージャーニー」放送終了

  5. 40代後半「就職氷河期」支援なぜダメなの? 非正規、若年層より多いのに

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです