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 普通の人の、普通の暮らし。風変わりなことは何も起こらないのに、そこに個性を感じさせる映画です。

 舞台はアメリカのニュージャージー州北部にある、パターソンという町。主人公の名前も町と同じパターソンでして、奥さんのローラ、それにブルドッグのマーヴィンと、小さなお家(うち)に暮らしています。

 パターソンの仕事はバスの運転手。朝6時に起きて、軽くシリアルで朝食をとり、ランチボックスを持って職場に向かう。休みどきにはランチボックスを開けて奥さんの支度した昼食を食べ、また一仕事してから帰宅する。夕食後には犬のお散歩、散歩がてらに立ち寄ったバーで一杯やるところまで、毎日同じ暮らしです。

 もっともこのパターソン、他の人とちょっと違うところがあって、詩を書くんですね。朝起きて思いついた言葉をノートに書き留める。昼休みにまたちょっと、書き進める。その詩が画面に流れるんですが、いまお気に入りのマッチ箱とか、どれも日常生活の観察からとりだした、ごくありふれた表現。でも、どこかに穏やかな空気を感じさせる、この映画の映像に寄り添うような言葉なんです。

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