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新本屋道

キラリの一店/5止 ブックスキューブリック(福岡市中央区、同市東区) 「棚を耕す」身上

選び抜かれた本が詰まった空間は書斎のようだ。店主の大井実さん=鶴谷真撮影

 「ばかなことはおやめなさい」と老舗書店の店長に説得されたという。大井実さん(56)が福岡市で、素人同然ながら本屋を開く準備をしていた頃だ。大型書店チェーンが激戦を繰り広げていた2001年、39歳で同市中央区のけやき通りに約50平方メートルの小さな「ブックスキューブリック」を開店。店名は伝説的な映画「2001年宇宙の旅」の監督、スタンリー・キューブリックから拝借した。

 文学など芸術、政治経済、人文・自然科学。食や旅。硬軟の雑誌。小遣いを握りしめる小学生のために『コロコロコミック』も。小さくとも総合書店だ。厚さ4センチの重厚な杉の床をコツコツ鳴らしつつ棚を眺めれば、神髄が分かってくる。大井さんは取次(本の問屋)の配本に頼らず、本を厳選している。忙しいお客が大型書店で右往左往する手間の代行だ。さらに単行本や文庫本、雑誌といった本の形を問わずにゾーン分けする。客はま…

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