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はやぶさ2

探査機「はやぶさ2」がリュウグウで試料を採取して持ち帰る6年の旅を完遂。分析や次のミッションを解説。

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はや2くんの冒険日誌

(3)新開発のインパクターで小惑星の「生」の物質採取へ

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小惑星の表面も日焼けする。つまりリュウグウの表面も日焼けして、できたばかりの頃とは違う性質になっている可能性がある=イラスト・小野瀬直美
小惑星の表面も日焼けする。つまりリュウグウの表面も日焼けして、できたばかりの頃とは違う性質になっている可能性がある=イラスト・小野瀬直美

 今回は、はや2くんが持っていく「インパクター(衝突装置)」についてお話ししよう。インパクターは爆薬の力を使って球のようになった銅のかたまりを小惑星の表面にぶつけて穴を掘り、日に焼けた表面の下にある新鮮な物質を採取するための道具だ。はや2くんのために新しく開発した装置だよ。

 皆も太陽に当たると日焼けすると思うけど、小惑星の表面にある岩や小石、砂も日焼けするんだ。いや、地球みたいに大気や磁場に守られていないから、皆よりずっと激しく焼かれちゃうんだよ。太陽からは紫外線だけじゃなくてエックス線も出てくるし、太陽から吹き出す「太陽風」と呼ばれる水素やヘリウムなどが基になった粒子も遠慮なくぶつかってくる。数は少ないけれど、ちっちゃな隕石(いんせき)もぶつかってくるし、銀河の中心からはとっても強い放射線もやってくるよ。この小惑星表面などが日焼けすることを「宇宙風化」っていうんだ。そして、宇宙風化した物質は、小惑星ができたばかりの頃とは違う性質になっている可能性がある。太陽系の歴史を知るためには、ちょっと困るんだ。

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【はやぶさ2】

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