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展覧会

アジア回廊 現代美術展 世界遺産背景に快作=評・永田晶子

蔡国強「盆栽の舟:東アジア文化都市:京都のためのプロジェクト」

 2014年に始まった日中韓の文化交流事業「東アジア文化都市」。中核の現代美術展が京都市の世界遺産二条城と京都芸術センターの2会場で開催中だ。参加作家は日本13、中国5、韓国6、混成1の計25組。

 徳川家康が築き、今年150周年になる大政奉還の舞台となった二条城は、場所自体が感慨を呼ぶ歴史の磁場と言える。本展では通常非公開の「台所」を屋内展示に使い、城域を回遊できるように作品を庭や堀、櫓(やぐら)に配置。重厚な背景に力負けしない快作が多い。

 野外では中国出身の蔡国強氏の“盆栽の舟”が目を引く。松の木を生やし石で持ち上げられた木造舟は、時の海を渡るような悠然とした趣がある。谷沢紗和子氏は台所の一間に地霊を思わせる陶製の顔形オブジェを並べ、久門剛史氏は櫓の中で光の明滅と風の音を連動させる。ともに歴史の深い暗がりを想像させた。

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