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評伝

谷口稜曄さん死去 鬼気迫る被爆講話 核廃絶訴え続け

平和への誓いを読み終えた谷口稜曄さん=長崎市で2015年8月9日、津村豊和撮影

 日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の代表委員などを務めた谷口稜曄(すみてる)さんが88歳で亡くなった。米国による長崎への原爆投下から72年。1945年8月9日を生き延びた被爆者として、果たすべき役割を絶えず自らに問い、核兵器廃絶と平和な世界を願って発言、行動し続けた人生だった。

 普段は口数の少ない穏やかな人だった。だが、平和を巡る話になると言葉には厳しさが宿った。核兵器廃絶に向けた世界の歩みは遅く、国内では集団的自衛権の行使を容認する安全保障関連法が施行された。「被爆者が『核をなくせ』『戦争をなくせ』と言っても、どれだけ伝わっているのか……」。原爆と戦争に対する怒りと、風化への危機感が常にあった。

 88歳になっても核廃絶運動の最前線に立ち続けた根底には「原爆を直接知る人にしか、その悲惨さは伝えられない」との信念があった。当時を知る人が減るなか、被爆2世らに被爆体験の継承を担ってもらおうとする動きにも「時期尚早だ。被爆者はまだ生きている」と言い切ったほどだ。

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