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Country・Gentleman

2020年4月に亡くなった作家でナチュラリストのC・W・ニコルさんによるコラム。

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長旅へ 身だしなみも大切に=C・W・ニコル

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ブナの大木を見上げる=長野県信濃町で、C・W・ニコル・アファンの森財団提供
ブナの大木を見上げる=長野県信濃町で、C・W・ニコル・アファンの森財団提供

 <カントリージェントルマン>

 私は今、グリーンランドへの旅支度をしている。現地ではクルーズ船に乗り込み、グリーンランドの壮大なフィヨルドにある集落を目指す。そこから海峡を渡ってカナダのバフィン島、さらにデボン島へ--。

 デボン島は、1961年から62年にかけて北米北極研究所の越冬隊員としてひと冬を過ごした島だ。帰りはチャーター機でトロントからバンクーバーへ飛び、家族のもとを訪れる(5人の孫にも会える)。極地のグリーンランド、カナダへと移動するわけだ。船では乗船客とディナーを楽しみ、お次は丈夫な船外機付きゴムボートに乗り込んで浮氷にはじかれながら海を渡りグリーンランドやカナダのイヌイットたちと会う。旅の間、多くの会談もこなす予定だ。

 というわけで、何を着よう? どんな着替えを用意すれば? おまけに、チャーター機に乗ることも頭に入れておかなくては。持ち込める荷物の量には限りがあるからだ。私は17歳で初めて北極遠征に参加した時から、海外へ行く際は自分で運べるだけの荷物しか持たないと決めている。とはいえ、旅先ではあらゆる人の目に触れ、さまざまな人と会うので、好印象とまではいかなくとも、相手を不快にさせることだけは避けたい。

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